こんな方におすすめの記事
- キーワードの選び方がわからない
- ブログのアクセス数がない
- 検索順位が低すぎる
がんばってブログ記事を書いてもなかなかアクセスが増えないと悩みますよね?
特にキーワードで悩んでいる方は多いはずです。
私はカスタマイズネットという、WordPress専門の会社に勤めています。
仕事がら、企業の担当者やブロガーの方から、「アクセスを増やしたい」という相談を受けます。
そんな経験をもとに、専門会社がどのようにサイトを改善していくかを解説します。
このブログの著者
基礎知識:ブログに訪問者がくる仕組み
まずは大事な基礎知識です。
グーグルなどの検索エンジンからブログへどのようにアクセスがあるかについて確認しましょう。
検索エンジンからやってくる
検索エンジン、SNS、サイトにあるリンクなどからブログへ訪問者はやってきます。
芸能人などの有名人が運営しているサイトでもない限り、検索エンジンからの流入が最も大きな流入元になります。
検索エンジンからアクセスが来る仕組みが必須。
例えば中小企業の社長さんが、自社サイトのリニューアルを検討しているといます。
自社で更新業務ができるよう、ワードプレスの外注会社を探す場合を探す場合を想像してください。
サイトまでの流れ
- 「ワードプレス 外注」等のキーワードで検索する
- 検索結果で表示されるサイトにアクセスする
キーワードには「格安」だったり「地元の地名」だったりが入るかもしれませんが、だいたいこんな流れです。
ブログ運営側はキーワードを想定するの大事
検索ユーザーはキーワードを使って、インターネット上から必要な情報を収集しています。
ブログ運営者は、このキーワードを想定することが重要です。
ネット検索で使われるキーワードで検索結果に表示される記事を作る。
先ほどのワードプレスの外注を専門にしている会社なら、「ワードプレス 外注」「ワードプレス 制作代行」など、ユーザーが検索に使いそうなキーワードで検索に表示されるサイト作りをします。
そのためにはタイトルや本文に「ワードプレス 外注」といったキーワードを含めることが基本です。
検索の1ページ目に表示されないとアクセスされない
検索結果の上位にサイトが表示されないと、アクセス数は増えません。
なぜなら何千件のある結果を全てチェックする人はいないからです。
上位になるほどクリックされる可能性が高くなりますが逆に2ページ目以降は、ほとんど見てもらえません。
検索順位ごとのクリック率(CTR)
検索結果の掲載順位ごとにクリック率は異なります。
SISTRIX社が公開している2020年のデータによれば、掲載順位が1位のサイトはクリック率が最も高く28.5%、10位ではトップの10分の1にも満たない数値(2.5%)まで減少していることが分かります。
1位 | 28.5 % |
---|---|
2位 | 15.7 % |
3位 | 11.0 % |
4位 | 8.0 % |
5位 | 7.2 % |
6位 | 5.1 % |
7位 | 4.0 % |
8位 | 3.2 % |
9位 | 2.8 % |
10位 | 2.5 % |
掲載順位のトップ3で10%以上。
それ以降の掲載順位だと、さらにクリック率は低くなります。
Click Through Rateの略です。
競合が強いキーワードでは勝てない
上位に記事を表示させたいけど、そんなにうまく行きませんよね?
プロのライターが書いても、競合が強いキーワードではほとんど勝てません。
外注して大量に記事を書いている企業に勝てますか?
ブログ初心者が普通に人気のキーワードで記事を書いても、検索結果の上位に表示されることはまずありません。
なぜなら初心者が思いつくレベルのキーワードは、すでに企業がライターに外注して記事を書きまくっているからです。
企業はお金をかけてコンテンツを作っています。
企業が狙うキーワードと同じものを狙っても、個人ブロガーでは戦てません。
お金を払って自社メディアを作っている企業はドメインパワーが強く、同じレベルの記事をいくつか書いただけでは勝負になりません。
個人ブロガーの場合、企業や競合が狙っているキーワード以外を狙う必要があります。
競合が少ないキーワード「ロングテール」
キーワードを決める際は、ロングテールを狙いましょう。
ロングテールとは、3語以上を組み合わせた検索ワードです。
ロングテールの例
「新宿 歯医者 土曜日 夜間」
「渋谷 カフェ 静か」
なぜロングテールがねらい目なのか?
ブログでアクセスやアフィリエイト収益が上がらないブログ運営者は、ロングテールを狙うべきです。
ロングテールは検索ボリュームこそ小さいものの、検索者の行動力(購入・予約申し込み)が高い傾向があります。
ロングテールの特徴
- 検索者の意図が読み取りやすい
- 競合がビック・ミドルワードに比べ少ない
- 行動力・成約率が高い
ロングテール以外のキーワードの種類
ロングテールをより理解するには関連する「ビッグワード」、「ミドルワード」についても知っておきましょう。
それぞれを表に並べました。
キーワード例 | 検索ボリューム | 難易度 | |
---|---|---|---|
ビックワード | WordPress | 大 | 超難関 |
ミドルワード | WordPress 外注 | 中 | 難しい |
ロングテール | WordPress 外注 東京 | 小 | 普通 |
ビックワード
ビックワードは「1つの単語」のことです。
ビックワードの例
「WordPress」、「富士山」、「副業」、「かばん」、「靴」、「パソコン」、「カメラ」
ビックワードの一番の特徴は、検索ボリュームが圧倒的に多い点です。
なんらかのビックワードで検索掲載順位が1位になると、かなりのアクセス数が見込めます。
ただし、検索ボリュームの大きいビックワードのほとんどは企業や強力な個人ブロガーが占有しています。
検索意図が幅広く、検索ユーザーの意図を満たすだけの記事を書くのは非常に手間がかかります。
初心者ブロガーが参入してもまず勝てません。
ミドルワード
ミドルワードは2つの単語を組み合わせた検索キーワードです。
ミドルワードの例
「WordPress 外注」、「富士山 アクセス」、「副業 おすすめ」、「かばん 男性用」、「靴 デザイン性」、「パソコン 格安」、「カメラ キヤノン」
ミドルワードはビックワードとロングテールの間の存在です。
ジャンルに関わらず、検索ボリュームが高めになる傾向があります。
検索結果の上位表示の難易度も、ビックワードほどではありませんが初心者には難しい場合があります。
キーワード競合の数を事前にチェックする
記事を書く前に、狙っているキーワードの競合をチェックしましょう。
ビックワードに比較して、競合が少ないロングテールだからといって安心してはいけません。
ロングテールでも事前にチェックしないと「実は競合が多かった」と、失敗することなります。
ロングテールでも競合数が多いキーワードが増えています。
ブログ記事を書く前に競合の数を調べる
キーワードをなんとかく選んだ。
5時間かけて、8,000文字の記事を書いた。
同じキーワードを狙っている競合が多すぎて、掲載順位はまさかの80番台。
検索から全然アクセスがない。
競合をチェックした成功例
初心者ブロガー
「このロングテールキーワードで記事を書いていこうかな」
「事前にツールで競合を調べておこう」
「競合が300記事もある!」
「これは厳しい。別のキーワードを狙おう」
「こっちは5記事しか競合がいない」
よし記事を書こう。
記事を公開したら狙ったキーワードで検索の1番上に表示されたおかげでアクセスが増えた!」
競合キーワードを避けてると、どのくらいの効果があるのか?
実際に公開されているサイトでデータを紹介します。
データはグーグルサーチコンソールツールで収集したものです。
Before:キーワードを意識しないで運用していたサイト
キーワードの選定方法がわからず、適当に記事を書いていたサイトのデータです。
右端の「掲載順位」は、グーグル検索の結果順位のことです。
78位や154位で表示される記事が多く、クリック数は0。つまり検索からアクセスがないという状況です。
「表示回数」もとにかく低く、1ケタしかありません。
After:キーワードをしっかり選定する運営後
キーワードをしっかり調査し記事を書くようにした結果、数値が改善しました。
「掲載順位」で一桁の記事が増えました。
当然クリックされる回数が増えています。
表示回数が多いことからも、ユーザーの検索意図を理解した情報を発信していることが分かります。
どのくらいの期間で成果がでるか?
競合の数と、どれだけ質の高い記事を書けるかによります。
今回紹介した実例では、およそ3か月程度かかっています。
キーワードの競合をチェックする方法
キーワードの競合を調査するにはツールを使うのが確実です。
有料ですが、以下のツールはコスパがよく自社でも使っています。
- Windows & Mac兼用版: COMPASS
- Windows専用: キーワードスカウターST
OSごとにツールの名称は異なりますが、同じ会社の製品です。
ツールの料金
料金形態についてです。
- Windows & Mac兼用版コンパス: 8,778円
- Windows専用スカウターST: 5,478円
1度買ったら追加料金の発生しない、買い切りタイプです。
SEOの有料ツールはサブスク系のライセンスタイプが多いですが、このツールは買い切りです。
月額料金や、更新料金はありません。
「サブスク=サブスクリプションタイプ」は毎月料金が発生するタイプのことです。
このツールはサブスクではありません。
ツールの購入方法
Windows& Mac兼用版コンパス、Windows専用STスカウターともに公式サイトでネット販売しています。
販売サイト
- Windows & Mac兼用版: COMPASSの購入ページ
- Windows専用: キーワードスカウターSTの購入ページ
支払いはオンラインでのクレジット決済の他、銀行振り込みに対応しています。
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決済方法
クレジット決済 / 銀行振込 / コンビニ決済 / BitCash / ちょコム
商品の受け取り方は、ネットからのダウンロードです。
決済すると、登録したメールアドレスにダウンロード方法を記載した情報があります。
ツールの開発会社
ツールを開発したのは日本の会社です。
SEOに関連するツールは海外の会社が多く、日本語対応していないのが普通だったりするので、開発会社が日本の会社だと安心感があります。
購入すると、インストール方法の解説とツールのマニュアルが付属しています。
ツールの使い方
両方ともPCにインストールするソフトウェアです。
ツールをPC上で起動し、キーワード候補を入力するとグーグルなどの検索エンジンをスキャンし、競合を調べて表示してくれます。
ざっくりした流れ
- パソコンでツールを起動
- ロングテールを入力
- スキャンして結果を待つ
基本的にマウスでポチポチとクリックするだけの操作です。
難しい作業はありませんので、ブログ初心者でも扱えます。
COMPASSのデメリット
COMPASSのデメリットを解説します。
- ネット接続が必須
- 記事を書く作業がある
- 結果が出るまで数か月かかる
ネット接続が必要
COMPASSはパソコンにインストールして使うタイプです。
パソコン上で起動し、競合を調査する際にはネット接続が必須です。
COMPASSは競合記事をチェックする際、検索エンジンの情報を取得しています。
20~30程度のキーワードのスキャンの場合、数10秒程度かかります(通信回線により異なります)。
スキャンの対象が多くなるとかかる時間が長くなります。
また、低速な通信回線の場合に結果がでるまで時間がかかることがあります。
記事を書く作業がある
COMPASSはキーワードの競合数を表示してくれるツールです。
記事を書く作業がなくなるわけではありませんし、記事を書く補助をしてくれるツールではありません。
競合調査後の結果を自分で確認し、どのキーワードで、どのような記事を書くかは運用者が判断することになります。
結果が出るまで数か月かかる
競合が少ないジャンルの場合、記事を公開するとすぐに検索結果の上位に表示されることもあります。
ですが、競合が多いジャンルの場合には記事を2~3個書いても、すぐに検索結果の上位に表示されないことがあります。
どうしても直ぐに結果を出してサイトのアクセスを上げたい運営者向けのツールではありません。
まとめ
ブログ記事のキーワード選定方法と、ツールについて紹介しました。
キーワードはロングテールかつ、競合が少ないものを選ぶを選ぶのがポイントです。
ブログを書く流れ
- COMPASSで競合をチェックする
- 狙っているキーワードで記事を書く
この運用を1か月程度継続し、改善していきましょう。
検索ボリュームが少ないジャンルをテーマにしている場合、どうしても人気のジャンルと比較してブログのアクセス数は増えません。
目標設定はアクセス数ではなく、狙っているキーワードでの検索順位にし日々の運用を行っていくのがおススメです。
競合をチェックしなかった失敗例
初心者ブロガー